UPSには寿命があり定期的な交換が必要です。
UPSは内部にバッテリーを搭載し、24時間通電している機器であるため、日本電気工業会による指針にて耐用年数が定義されています。
UPSの容量が10kVA未満の場合は、耐用年数は5~6年です。
耐用年数、寿命期に達したUPSは安定性や信頼性の低下が懸念されるため、「安全のためのUPS」としての意味がなくなってしまいます。
また、UPS本体に装着されているバッテリーも寿命があり、定期的な交換が必要です。
電池工業会では小形制御弁式(シール)鉛蓄電池の取り扱いの指針(電池工業会指針:SBA G0202)に基づき、取り換え時期を定義しています。
使用温度条件 | 交換時期の目安(通常品) | 交換時期の目安(長寿命品) |
---|---|---|
5~25℃ | 2.5年 | 4.0年 |
30℃ | 1.7年 | 2.8年 |
35℃ | 1.2年 | 2.0年 |
交換時期を過ぎて使用するとバッテリーの機能を発揮できなくなるだけでなく、電源の瞬時停電などが発生した場合、UPSの出力が止まり、データ消失という事態になりかねません。
また、バッテリーの内部短絡(ショート)等が発生し、発煙、火災の原因となる場合がありますので、予防保全のためにもバッテリーは定期的に交換することをお勧めします。
日本電気工業会のパンフレットも併せてご参照ください。
http://www.jema-net.or.jp/
(一般社団法人日本電機工業会のページにリンクします)
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