先日お客様が個人で購入されたiPad ProでのOfficeに関してお問合せがあったので、こちらにも記載しておきます。
iPad Proの小さい方のモデルが9.7インチから10.5インチに変わり、Microsoftの「Office」アプリで文書の作成や編集の機能を無料では使えないことになりました。2015年秋に登場した12.9インチの初代iPad Proと同じように、有料の区分に該当するということです。
Microsoftは、タブレットかコンシューマークラスかビジネス向けかの判断基準として、画面サイズを用いていて、ボーダーラインは10.1インチです。10.1インチ以下のiOSデバイスでOfficeアプリ(Excel、OneNote、Outlook、PowerPoint、Word)を使う場合、文書の作成や編集の機能も無料で使えます。ただし、その成果物が「非商業的な使用を目的として」いることが条件、つまり、職場での作業や仕事向けの作業でなければ無料という事です。
商用目的で文書の作成や編集を行うには、Office 365の契約が必要です。Microsoftのライセンス契約によると、商用利用の場合には、Office 365の中小企業向けプランや大企業向けプランの契約(Office 365 Business PremiumやOffice 365 Enterprise E3)が必要となります。
例えば仕事関連のWord文書を10.5インチのiPad Proで編集する、あるいは業務関連のExcelスプレッドシートを閲覧する場合や、仕事でPowerPointのスライドを見せたりする場合等です。
12.9インチのiPadを使用していた方は無料で利用できないので変わりませんが、これまで9.7インチのiPadを使用していた方が10.5インチのiPad Proを購入し、今までと同じようにOfficeアプリが無料で使えると誤解する可能性はあるので気をつけましょう。
と、いう記事がありましたが、まさに今回お問い合わせ頂いた内容がコレですね・・・個人使用は無償って話じゃないんですかねぇ。今までMicrosoftは、iOS用Officeアプリは「無料」だと繰り返しうたっていたのに・・・
さて、利用できないものはどうしようもありませんので、どうするか・・・Office365を契約するのもひとつの手段です。が、確かにiPad Pro 10.5ではOfficeは無料で使用できませんが、iOS及びMac向けにはiWork (Numbers・Pages・Keynote)があります。
Microsoft Officeで例えるならば「Numbers」は「Excel」、「Pages」は「Word」、「Keynote」は「PowerPoint」に相当するアプリケーションです。
これまで、2013年10月より新しいデバイスを購入したユーザーに対し、無償で提供されてきましたが、今年2017年4月19日より「新しいデバイスを購入した・・・」という条件がなくなり、それ以前の古いデバイスのユーザーも無料でダウンロードすることができるようになりました。
iOS 10以降でストレージ容量が32GB以上のiOSデバイスは、購入時にこれらのアプリケーションはプリインストールされています。
Office 365を契約する前にiWorkを使ってみるのも良いと思います。
OfficeSuiteというアプリを使う手もあるようですね。いろいろと手段はあるかとは思いますが、あくまでも自己責任ということで。