FileMaker社のホームページにお客様事例が載っています。
同じような課題を抱えていたりFileMakerの導入を検討されている方の参考になると思いますのでご紹介します。
弊社ではFileMakerによる業務システムの構築実績が豊富にあります。
システム構築や導入支援だけでなく、既存のFileMakerシステムのカスタマイズ、バージョンアップやライセンス管理のお手伝い等も行っております。
ぜひご相談下さい。
さて、ご紹介するのは食肉加工品の製造および販売の信州ハム株式会社様の導入事例です。
20年以上前に導入した基幹システムのサポート期間終了やイレギュラーな生産への対応の難しさ、現場では紙に手書きされた日報の数値を2人の事務担当者の方が1日がかりでExcelに入力し、更に必要に応じて基幹システムにも入力するという手間のかかる作業。
それゆえ、生産量、歩留まり、原価等を把握するのに時間がかかり、精度も十分ではなかったそうです。
これらの問題を解決する為にはどうするか・・・
システム開発業者に外注すると高額な費用がかかる。
自社独自の工程に合うシステムの構築は難しい。
そこで・・・
「小さく導入して大きく育てる」ことのできるFileMakerを導入。
製品には原材料の入荷・解凍から製造、包装、箱詰めして出荷という工程があり、多くの工程にFileMaker GoがインストールされたiPadが置かれ、その工程での作業や計量が済むたびにデータを入力、データは常にWi-Fiで接続されたサーバーに送られ一元管理されます。
iPadは防水ケースに入れ、各工程の機器のそばに設置されるので、画面上の一つひとつのオブジェクトは大きめに作られ、チェックボックスやポップオーバーといったFileMakerの機能を有効に使って、見やすく入力しやすいカスタム Appに。その他イラスト等の工夫もされ、現場の方が使いやすく親しみやすい事で抵抗無く受け入れられたようです。
製造業にとって歩留まりは、コストや生産計画等の多くの局面に関わる重要な数値ですが、旧システムでは一部の歩留まりしか把握できなかったようです。新生産管理システムでは必ず全ての工程でデータを記録してから次の工程へと進むので、工程ごとの歩留まりが正確にわかり、以前は歩留まりがわかるまでに数日から1か月ほどかかったが、現在はリアルタイムでわかるため、計画が立てやすく、もし問題が発生してもすぐに対処できるようになったそうです。
FileMakerでシステムを作り、それを運用し、使っていく中で色々な要望や改善点が出て、それらに比較的早く柔軟に対応できる事はとても良かったようです。
現場の負担が減り、色々な数値を正確に早く把握でき、他の部門からもFileMakerでシステムを開発してほしいという要望が出ていて、これからどんどんシステムは拡大していくようです。
<概要>
旧システムで抱えていた次のような問題をFileMakerプラットフォームで作成した新システムにリプレースすることで解決
・サポート期間が終了
・生産品目の変更や事業の成長に合わせた柔軟な改変が不能
・紙の日報からデータ入力する事務作業負担の増大
・経営判断に必要な重要な情報(生産量、歩留まり、原価管理)を得るのに時間が掛かるうえ精度も十分でない
<ソリューション>
製品の原材料である生肉の入荷・解凍から製造、包装までの工程をFileMakerベースの「新・生産管理システム」で管理。
工場内のiPadから入力されたデータは、常にリアルタイムでWi-Fiを通じて接続したサーバーに送られて一元管理。
歩留まりをリアルタイムに把握することや、工程の遅れなどのトラブルにも即時に対処することが可能に。
<メリット>
生産現場の見える化:歩留まりや原価管理のリアルタイム把握が実現。
フレキシブル対応:現場ユーザからのシステム改善要望や管理者からの機能追加依頼に柔軟に対応。
初期投資を抑制:ロースハム、ベーコン、ソーセージと製品ごとに段階的に開発および稼働したこと、また内製化したことで実現。
ペーパーレス:手書きした紙からのデータ入力や再入力が不要。
蓄積したデータを分析し、戦略計画や経営判断に活用。
○FileMakerお客様事例
食肉加工メーカーの信州ハムが自社独自の製造工程に合わせて生産管理システムを内製
http://click2.filemaker.com/X7I02gV17200AAjUz02WII0